愛着障害とその原因について

両親の離婚によって、子供は心身においてさまざまな影響を受けます。たとえば愛着障害と言われるもので、専門的には反応性愛着障害と呼ばれます。5歳までの乳幼児の間に、両親などの主たる養育者と深く安心できる情緒的交流がなされなかったり、養育者が何度も変わる中で情緒面での成長が阻害され、正常な愛着関係をはぐくむことができずに起こるものです。大人が励ましても反応できなかったり、年齢にふさわしい友だち関係が築けなかったり、自分や周囲に対し暴力的な振る舞いが目立つなど、人間関係全般において歪みを生じます。
また、両親との情緒的交流が欠如していたり、愛情をもって十分に世話をされないままに育つことで、低身長や低体重、情緒不安など身体的な影響が及ぶ愛情遮断症という症例もあります。
さらに、両親の離婚によって心理的・肉体的な暴力やニグレクトにさらされた子供は被虐待児症候群と呼ばれる症状を呈することも知られています。虐待によって負った身体的な症状だけでなく、心身の発育障害、学習障害などももたらされるのが特徴です。離婚した両親を持つ子のすべてが以上のような状態を経験するわけではありませんが、安定した家庭環境で育つ子供よりもさまざまな病気や障害を引き起こす可能性は高くなります。離婚を決心した夫婦に子供がいる場合は、離婚によって子供に与えるあらゆる影響を考え子どものケアを最優先にする必要があります。